 
            ※2025年7月 取材時点
 
            ※2025年7月 取材時点
大学・大学院では、有機合成化学の研究に没頭。目的とした物質を得るために実験を繰り返し、分析の結果、確証が得られた時の達成感が好きでした。そして研究室が企業と共同研究をしていたのをきっかけに、OTC医薬品メーカーに入社。自分が開発した商品がドラッグストアなどの店頭に並ぶことにやりがいを感じました。また、OTC医薬品は一般消費者の方にどう訴求するかも重要であるため、研究開発部門でありながらマーケティング分野にも携わることができて面白かったです。一方で、特定の領域に特化したメーカーのため学べる薬学知識が限定されるという面も。もっと薬学知識を高めたいという思いから転職を考えました。
太陽ファルマには、化学メーカーが新しく医薬品業界に進出したという点にベンチャー企業のような挑戦する雰囲気を感じ、興味を持ちました。面接で印象的だったのは「学生時代に薬学部で学んだ知識も活かして、さらに勉強して活躍してほしい」という言葉です。医療用医薬品の経験がない私に期待し、挑戦を応援してもらえたことが本当にありがたかったです。
 
入社後は医薬情報部に配属され、販促資材の作成などの学術業務を経験。また、当社で適応拡大を行った製品に関する学会共催セミナーでは、学会側や講演していただく先生とのやり取りなど全体的な進行を担当しました。当日は満席となり、セミナー後のアンケートで「大変勉強になった」という声をいただくなど、当社の存在価値を高める役割を果たせたように思います。
現在は薬制管理部に所属し、医薬品製造販売業許可等の管理、総括製造販売責任者のサポート、手順書等の整備、教育訓練、関連法令・規制の改正等のチェックを行っています。法令の文章は解釈が難しい上に、医療用医薬品はOTC医薬品に比べて法規制が多いと感じます。また、法規制は改正されていくので、経験から判断するのではなく、調べてきちんとした根拠を示すことが大事です。私は太陽バリュー(※下段URL参照)に共感していますが、この部署で働き始めてから太陽バリューの中にある「誠実」という言葉の重みが増したように思います。誠実さを意識するといくらでも調べ続けたくなりますが、どこかで区切りをつけなければならない場面もあります。そういう時は、「今調べた範囲ではこういうことが分かっていて、ここは不明です」と明確に報告するように努めています。
※太陽バリュー:私たちが大切にしているもの(太陽HDコーポレートサイト経営理念より)
 
育休から復帰し、フレックスタイム制や時短勤務制度、更に活力をもらえる美味しい社食に助けられています。自部署には子育ての先輩も多く、子どもの体調不良などで急な休みが必要な時も温かく受け入れてもらえる安心感がありますね。心がけているのは、自分だけが把握している業務をつくらないように積極的に進捗を共有することや、夫と保育園の迎えを分担して日によっては私も普段よりも長く勤務して出来る限り業務を進めておくようにするなどしています。
薬制管理部に異動してから、医薬品製造販売業における三役(総括製造販売責任者、品質保証責任者、安全管理責任者)が出席する月次会議にも参加するようになり、各部署がコーポレートメッセージ「あるべき薬にまじめ会社」を体現するべく、安定供給や付加価値向上のための工夫と挑戦を重ねていることを実感しています。会社全体が何に向かって動いているのかをより深く知ったことで、様々な法規制の体系を理解して必要な時に効率よく調べ、素早く方向性を示すことのできる専門家を目指すようになりました。今後も当社の挑戦を、法規制を確実に遵守しながら支えていきたいと思います。
 
 
         
        